今回はクライアントの理解を妨げる要因・障壁についてお話します。
相手の理解を妨げる要因
クライアントのことを理解できないと「内なる欲求」「内なる目標」を、一緒になって考えていくことができません。効率的なコーチング、そしてクライアントの目標達成には、コーチがクライアントのことを十分に理解することがとても重要です。
しかし、他人を理解するというのは簡単なことではありません。理解しようと思ってすぐにできるものではありません。理解を阻む大きな要因に以下に挙げる2つのものがあります。これらを理解して意図的に排除していくことがクライアントの理解にはとても重要です。
ラベリング
「ラベルを貼ること」を意味します。商品の容器に商品の説明や価格シールを貼り付けるように、人に対して「勝手な」思い込みをしてしまうことです。レッテルを貼るとも言います。深く理解する前に、この人はこんな人だと決め込んでしまうと、理解が遅くなってしまいます。一旦貼られたそのシール(ラベル)を剥がすという余計な作業をしなければなくなる為です。
ステレオタイピング
ラベリングに似ていますが、ステレオタイピングは個々の属性(国民性、年代、出身地、性別等々)で「勝手な」思い込みをしてレッテルを貼ってしまうことです。ラベリング同様に理解の前にバイアスが掛かってしまい、理解までの道のりを遠いものにしてしまいます。
如何でしょう、あなたにも思い当たる節があるのではないでしょうか?
ラベリングやステレオタイピングをしていると、実はとんでもない勘違いを引き起こしてしまいます。知っている人を全く知らない人だと思って話をしてみる、観察してみる、ということをやってみてください。きっと新たな発見があり、理解に近付くはずです。
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