事象のフォーカスを変えることによる質問の手法についてお話しします。
フォーカスの質問
フォーカスの質問には、チャンクアップ、チャンクダウン、スライドアウトという3つがあります。事象に対するフォーカスを大きくしたり小さくしたり、あるいは横にずらした質問をしてクライアントに深く考えてもらうものです。
チャンクアップ
話の事象のフォーカスを広げ、本来の目的や感情、イメージを考えてもらう為の質問です。話が細かすぎたり、具体的過ぎた場合に全体感を意識してもらいます。
「どういう目的でそれを始めたのですか?」「その時どう感じましたか?」「そのことを考えたときのイメージを教えてください」
チャンクダウン
チャンクアップの逆です。フォーカスを狭め、話をより具体的にすることで物事の原因を理解したり、行動計画への落とし込みをし易くしたりします。
「具体的にどのようなことがありましたか?」「まず何をするのが効果的だと思いますか?」
スライドアウト
話題や事象を横展開していく為の質問です。チャンクアップ同様に視野を広げるのに役立ちます。あまりこれを使いすぎると話の収集がつかなくなってしまうので注意が必要です。
「他に気になることはありますか?」「では、〇〇についてはどう考えていますか?」
このように話のフォーカスを調節することで、物事に対する理解を深める質問をすることが出来ます。チャンクアップ、チャンクダウン、スライドアウトという言葉を覚える必要はありませんが、フォーカスを大きくする、小さくする、横にずらすというイメージを持って話をすると使いやすくなっていきます。
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