人の主体性が高い状態あるいは主体的であるとはどういう状態でしょうか?
主体性とその必要性
主体性の高い人は直面した事実に対して広い選択肢の中から考え判断し、その判断に基づいて能動的に行動を起こします。自分事として課題や解決方法を考えるのです。「さて、どう料理(対応)するかな?」「何を優先しようか?」「いつやろうか?」「誰と一緒にやれば上手くいくかな?」といった前向きのマインドセットです。
逆に、主体性の低い人は直面した事実に対して自ら選択肢を狭めてしまい、その限られた選択肢に基づいて受動的に行動します。あるいは、全く行動を起こさないこともあります。視野が狭く行動に結びつきません。いわゆる思考停止状態です。
「自分の責任(仕事)ではない」「誰かがやるだろう」と他人事にしてしまいがちです。また、「どうせ・・・」「所詮・・・なんて・・・」「・・・しても無理だろう」「・・・しても意味がないだろう」というように思考がネガティブ(否定的)になっています。この状態が続くと、自分を正当化する為に被害者意識を形成し、さらにこれが主体性を下げるという負のスパイラルに陥りやすくなります。
この主体性の高い低いは個々が生まれつき持ち合わせた特有の性質ではありません。個人差として主体性が高くなり易い、主体性が低くなり易いといった傾向はありますが、誰しも主体性が高い時もあれば低い時もあります。
コーチングを上手く機能させる為にはクライアントの主体性が高い必要があります。目標を達成するためにはクライアント自身が行動を起こす必要があるからです。クライアントの主体性が低い場合は行動が起こりづらく、なかなか目標に近くことができません。
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