質問の種類として、4つの軸を使った質問手法についてお話しします。
軸の質問とは
軸の質問とは、話の事象について時間(Time)、場所(Place)、立場(Position)、状況(Occasion)の4つの軸をずらすことで、クライアントにより深く考えてもらう為の質問手法です。
1.時間(Time)の軸
時間軸を過去や未来に変えて考えてもらいます。
「5年前はどう考えていましたか?」「10年後にはどのような状態が望ましいですか?」「1年後のあなたが今の状況をどう思うでしょうか?」
2.場所(Place)の軸
クライアントがいる場所をずらして考えてもらいます。
「空から見てみるとどのように見えるでしょうか」「もし家にいたらなんと言いますか?」
3.立場(Position)の軸
相手の立場や第三者の立場で考えてもらいます。
「相手はどのように思っていると思いますか?」「あなたが部長になったらどうしたいですか?」
4.状況(Occasion)の軸
仮に今と異なる状況であればどう考えるかについての質問です。クライアントが想定していない質問になることが多いので、隠れたものを見出すいわゆるエッジの効いた質問になりやすいです。一方で、あまりにクライアントの想像を離れてしまい、「分からない」としか答えてもらえない場合もあります。ゆっくり考えを巡らせ、思いつくものを何でも言ってもらえる環境作りが大切になります。
「もし、〇〇でなかったら何が起こりますか?」「お金が十分あったら、どう行動が変わりますか?」「売り上げを5倍にするとしたら、何を変える必要がありますか?」
時間(Time)、場所(Place)、状況(Occasion)の3つをまとめてTPOという言い方がありますが、これにもう一つPが加わってTPPOになったと思えば覚えやすいかもしれません。
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